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 田舎から出てきた純朴な青年だった元夫が、どこでギャンブルを覚えたのか。


 会社に大将みたいな人、親方っていうのかな、そういう人がいて、その親方はヤツの会社の下請け会社の社長で、同じ社屋に事務所を構えてたの。
おしゃれな人で髪の毛を細い櫛でよくとかしてました。
イケメンではなかったですが、遊び慣れた風の、迫力のある目鼻立ちの大きい、ある種の色気はある人でした。
事務所でよく競馬新聞を広げてました。
私は大将の事があまり好きではありませんでしたので話をすることは避けていました。
ヤツと私の結婚が決まった時、大将は「オレはあいつが可愛いねん」と話しかけてきました。
私は「これからもよろしくお願いします」と
当たり障りのない返事をしましたが、競馬指南のお願いをしたんじゃないよ

 元夫だけではなく他の人も、同じように競馬をしてたみたいです。
決して会社にいる全員がしてたわけではありません。
だけどやってみようと思えばいつでもできる環境にはあったと思います。
でも、ヤツほどのめり込んでした人はいないんじゃないかな。

 何がそこまで夢中にさせたんだろう?

 結婚前から競馬をしてたことは知っていました。たけど、大人しく、優しい性格の人が・・・。
私はヤツを信頼していましたから。預金を使い果たし、借金するなんて、自分で返しきれず債務整理までするなんて事は思いもしませんでした。

ヤツはほんとにアホアホです。

私もアホアホです。

 競馬場に出かけることもありました。
詳しくはわからないけど、ヤツは電話で馬券を注文してました。
元締めみたいな人がいたんだと思う。
そういうことを知ったのもその大将からです。

ヤツはPC関係の営業マンで図面を書いたりしてて大将は現場の職人さんです。

よく飲みにも連れて行ってもらってました。
大将はヤツから仕事を依頼される立場の人でまぁ、接待されてたんでしょうね。

環境はほんとに大切です。

望む望まざるにかかわらず、影響を受けてしまいます。


 
 少し違う話ですが、友達はご夫婦で営む社員5人ほどの小さい会社で働いていました。

社長であるダンナさんがモラハラな人で、奥さんに高圧的なものの言い方をします。
それで社員にもそういう言い方になってしまうようです。

気付いてないんでしょうね、日常がそうだから。

「俺がこうしろと言ったらそうするんや」
「常識で考えたらわかるやろ」
「なんでこんなこともわからんのや」
「俺は忙しい、呼んだらすぐ来い」

ご機嫌の悪い時はこんな調子です。

この社長何才だと思いました?

45才ですよ!

おじいちゃん社長だと思ったでしょ。

この年代にもこんな人いるんですねー

 ある日、友達が子どもを叱っている時に、自分がこの社長と同じ言い方をしてる事に気が付いて、
「あっ今私に社長が乗り移ってる、このままあの会社にいたらあかん」と会社を辞めました。
彼女は気付いたからよかったですが、気づかずにいたら麻痺したままで、そういう事が当たり前になったかもしれません。

こわい事です。

最後まで読んで下さってありがとうございました

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